『立ち上がる時に腰痛が…!実はそれ股関節が原因かも?』
こんにちは、兵庫県尼崎市でちょう鍼灸整体院を開業しております、院長の曹(ちょう)です。
先日、新患で来院された患者さんですが、
「立ち上がろうとすると腰が痛くて…」
といったことでお悩みのようでした。
立つといった動きは日常で必ずと言っていいほど行う動作なのに、それで腰痛が出てしまうとなると本当におつらいことと思います。
ひどい時には立ち上がれなくなるほど、症状がきつくなることもあるとのこと。
そこでこの度は、立ち上がる時に起こる腰痛の原因と解消法について書かせていただきました。
お時間のある際に最後までご覧いただけますと幸いです。
【腰痛が起こる仕組みとは?】
厚生労働省が実施した、
によると、性別や年齢別にみた自覚症状がある人の総合順位について、男性では1位・女性では2位が腰痛であるということを明らかにされました。
(厚生労働省 国民生活基礎調査より引用)
では、こういった腰痛はどのような仕組みで起こってしまうのでしょうか?
突然ですが、人の体には血液によって運ばれてきた栄養や酸素を筋肉や内臓に供給することで健康を維持しています。
そして、その供給された栄養や酸素を使うことで筋肉や内臓はさらに血液を運ぶといったサイクルのような働きがあります。
そこに何らかの原因によってこのサイクルの働きを崩してしまうと、栄養や酸素が行き渡らなくなることで筋肉は硬くなり、腰痛を起こしてしまうと考えられているんですね。
【立ち上がる時の腰痛原因は股関節にあった?】
実は、立ち上がる時の腰痛には、原因の一つとして股関節の働きが関係しています。
特に腰の背骨から股関節の前側に伸びている筋肉が先ほどの仕組みによって硬くなると、立ち上がる際にスムーズに股関節が働かず、腰痛を起こしてしまう可能性があります。
その筋肉を硬くする原因としては、主に長時間のデスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢が続いてしまったことが考えられます。
長時間の同じ姿勢は、筋肉へのストレスが原因で硬くなりやすい傾向にあり、その影響によって先ほどのサイクルに異常をきたしてしまいます。
その結果、立ち上がる時に腰痛を起こしてしまっていたんですね。
【腰痛を解消!自宅でできる簡単解消法】
ここでは、股関節が原因となって起こる腰痛に対しての自宅できる解消法についてご紹介させていただきます。
簡単な内容となっておりますので、ぜひお試しいただければ幸いです。
①脚を振り子のように動かす
手すりや椅子・机といった支えになるものを横に置いて持ち、支えのある側の脚を振り子のように前後に動かしてみましょう。
ポイントは、上半身から股関節を軸にして、できるだけ力を抜きながら前後へ投げ出すように動かすとより効果が期待できます。
力を抜いて投げ出すと牽引がかかり、股関節やその周囲の筋肉に柔軟性が出ることで腰痛解消効果が期待できるためおすすめです。
目安としては、左右10回ずつを朝昼晩の計3セット行うと良いかと思います。
②1時間に一回は背伸びをする
長時間同じ姿勢は筋肉を硬くし、腰痛を起こす可能性があります。
なので、1時間に一回は背伸びを行い、固まった筋肉をリセットすることで腰痛予防効果が期待できます。
この時に、深呼吸も取り入れながら行うと、なお効果がありますのでぜひお試しください。
③ツボを刺激する
お臍からご自身の指3本分の位置に「天枢(てんすう)」というツボがあります。
腰痛全般に効果があり、他にも胃腸関連の不調にも効果が期待できます。
点に小さな円を描くように気持ちいい程度の力で、30秒ほど刺激してあげることをおすすめします。
【最後に】
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、立ち上がる時に起こる腰痛の原因と解消法について書かせていただきました。
どれもご自宅で簡単にできる内容となっておりますので、ぜひお時間のある際に取り組んでみてはいかがでしょうか?
しかし、取り組んでみても良くならないといった場合は、他にも原因が考えられるかもしれません。
そのような場合は一度、当院にご相談ください。
その際は根本的な原因を見つけ出し、しっかりとサポートさせていただきます。
【監修 鍼灸師 曹 将鎬】