『介護によるつらい肩こり…原因と正しい対処法とは?』
こんにちは、ちょう整体・鍼灸院の曹(ちょう)です。
最近はずいぶんと朝晩が冷え込んできましたね。
今年の冬は特に寒くなると言われていますので、体調管理には十分気をつけたいものですね。
さて、ここ最近当院では肩こりで来院される患者さんが増えてきたように思います。
その中でも先日来院された患者さんですが、
「肩が重たくて仕方がない」
「マッサージや湿布をしても一向に良くならない」
といったことでお困りのようでした。
詳しくお話を伺ってみると、
「一日中親二人の介護をしていて、体の疲れが取れない」
といったことを教えてくださいました。
毎日一人で休む暇もなく、ご両親二人の介護をされるのは本当に大変なことと思います。
そのうえ肩こりまでとなると参ってしまいますよね。
そこでこの度は少しでもこのようなお悩みの改善に繋がればと思い、介護をされている方に向けた肩こりの対処法について書かせていただきました。
お時間のある時に見ていただけると幸いです。
【介護による肩こりの驚きの事実とは!?またその特徴とは?】
今や国民病とも言われる肩こり…
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、女性が普段感じる不調の第1位が肩こりと言われているほどです。(下記データ参照)
また、介護をされている8割以上の女性が肩こりを感じており、その内の4割の方は常に強いこり感や痛みを感じていると言われています。(日本看護研究学会雑誌より引用)
このデータの通り、介護をされている女性の多くが肩こりに悩まされているんですね。
ではなぜ肩こりは起きてしまうのでしょうか?
私の10年間の臨床経験から、介護による肩こりでお悩みの方にはある特徴がありました。
【介護によるストレスが原因!?肩こりとストレスの関係性とは?】
突然ですが、こちらのデータをご覧ください。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、介護をされている方に日常生活での悩みやストレスの有無を調べた結果、「ある」と答えた方が7割近くいらっしゃることがわかりました。
また、「ある」と答えた方の中でその原因が何かを調べてみると、多くの方が「家族の病気や介護」で悩んでいるということがわかりました。
このように介護をされている多くの方が、日々介護によって肉体的にも精神的にもストレスを感じてしまっていたんですね。
ではストレスと肩こりにはどのような関係があるのでしょうか?
突然ですが、人の体は筋肉や内臓を健康に保つために栄養と酸素が必要と言われています。
栄養と酸素を含んだ血液が水道管のような役割をする血管を通って供給されているんですね。
この時に血管は縮んだり広がったりを繰り返すことで供給を手助けしてくれています。
そこにストレスがかかってしまうと、このような働きをうまく維持できなくなってしまうんですよね。
ストレスは簡単に説明させていただくと「緊張状態」のことをいいます。
ほら、慣れないことで緊張した後にどっと疲れが出た経験ってありませんか?
これと似ていて、介護によるストレスも無意識のうちに蓄積されてしまい肩こりに繋がってしまうんですね。
【ストレスによる肩こりを解消!正しい対処法とは?】
こういったストレスによる肩こりへの対処法をご紹介させていただきます。
①深呼吸でリラックス
最新の論文でも深呼吸をゆっくりと行うことでストレスを解消し、リラックス効果を得ることができるという研究結果が出ています。
また、リラックスすることで血行も良くなり肩こり改善効果も期待できるのでオススメです。
②ツボへの刺激
東洋医学でも肩こりやストレスに対しての対処法があります。
今回ご紹介するのは「合谷」というツボです。
位置は手の親指と人差し指の付け根の 合 わさったところの 谷 の部分です。
肩こり・ストレス・頭痛などに効果があり、気持ちいい程度の力で定期的に刺激を加えてあげることをオススメします。
③背伸びをしてみる
介護の合間や少し落ち着いたタイミングで、一度背伸びを行ってみるのもオススメです。
疲労を溜める前に意識して行うことで、体をリセットすることができ肩こりの予防に繋がります。
しかし、どうしても介護をされていると忙しさのあまり忘れてしまっていたということもありますよね。
そんな時は、気がついた時だけでも結構ですのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?
【最後に】
ご紹介させていただいたことを試みても一向に改善されないという場合には、他にも原因となっていることがあるかも知れません。
そんな時は根本的な治療として整体や鍼灸をオススメします。
どこに行けば良いのかわからない、早期の改善をご希望の場合は、一人で悩まずにまずはお気軽にご相談ください。
【監修 鍼灸師 曹 将鎬】