『寝違えになってしまった時の正しい対処法』
「朝起きたら首に激痛が…」
「激痛で振り向くことができない…」
「じっとしていても首がズキズキ痛む…」
こんにちは、尼崎市でちょう鍼灸整体院を開業しております、院長の曹(ちょう)です。
先日、このような寝違えでお悩みの患者さんが来院されたのですが、その際にいろいろとお話を伺う中で、
「こんな時どうやって対処すればいいのかわからなくて…」
ということを教えてくださいました。
寝違えって激痛が急に首や肩に走り、どう対処すればいいのかわからないというのも無理のないことと思います。
私も寝違えは何度か経験があり、その時の痛みといえば本当に耐えがたい痛みですよね。
そこでこの度は、このような寝違えになってしまった時の正しい対処法について書かせていただきました。
すぐに読み終える内容となっておりますので、お時間のある際に最後までご覧いただけますと幸いです。
【寝違えは暑い時期に多い?その原因とは?】
突然ですが、このような暑い時期は寝違えの方が多いということをご存知でしょうか?
最近では最高気温が30度を超え始めたことや、蒸し暑くなってきたこともあり、冷房の効いた部屋に長時間いたり、冷たいお茶やアイスコーヒーなどをよく飲むようになったということはありませんか?
実は、この暑い時期に体を冷やす行為が寝違えを起こす原因の一つと考えられています。
本来、人は暑い時に血管を広げることで血行を良くし、体の熱を逃します。
そして、寒い時は血管を縮めることで血行を抑え、熱を逃がさないようにするといった働きがあります。
人は日頃からこのバランスを上手く調節することで、体温を一定に保てているんですね。
また、人の筋肉や内臓は血液に含まれる栄養や酸素が供給されることで維持できています。
そこに冷房や冷たい飲み物などによって体を冷やす行為が長く続いてしまうと、常に血管が縮んだ状態となり血行を悪くする原因となってしまうんですね。
その結果、肩こりや首こりに繋がり、ひどい場合には今回のような寝違えを起こしてしまうと考えられています。
【寝違えには冷やす?温める?】
では、寝違えになってしまった場合、まず「冷やす」ことと「温める」ことのどちらを行えば良いのでしょうか?
結論から言いますと、答えはどちらも正解となります。
しかし、寝違えの場合は個人差があることが多く、その状態によって使い分けることが必要となります。
例えば、触った時に熱を持っていたり、じっとしていてもズキズキとする場合は炎症を起こしていると考えられるため、氷を袋に詰めて10〜15分程度患部に当ててあげることでまずは炎症を抑えます。
また、炎症がある程度治まってくれば、その後には筋肉の回復を早めるといった目的として、患部を入浴や蒸しタオル・カイロなどを使って温めてあげることを中心に行いましょう。
基本的には温めるといったことが重要となり、炎症がキツく出ている場合に関しては冷やすといった方法を行うと良いかと思われます。
【寝違えの正しい対処法】
ここでは先ほどのアイシングや温めるといったことを行った上での、寝違えに対する正しい対処法をご紹介させていただきます。
①ウォーキングを行う
実際に、寝違えてからまだ日が浅く痛みが残っている場合は、患部を直接触れることはおすすめしません。
このような場合は、ウォーキングといったような全身運動をおすすめします。
全身運動を行うことで全体的な血行を改善し、結果的に寝違えで傷めた筋肉の回復を早めてくれる効果が期待できます。
しかし、もしウォーキングを行っている最中に痛みを感じるという場合は、無理のない範囲で徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。
②肩甲骨体操
ある程度炎症が治まれば、肩甲骨を動かしていくこともおすすめです。
肩甲骨には首まで伸びる筋肉が多くあり、寝違えとの関係も深くあります。
固まった筋肉を意識的に動かすことで血行促進に繋がり、寝違えの改善を早める効果が期待できます。
やり方としては、画像の通り肘を曲げたまま指を肩に触れ、そのまま肘で大きく円を描くように時計回りに回します。
その際、しっかりと肩甲骨が動いていることを確認した上で10回ほど行い、反対側に向かっても同様に行います。
目安として、これを朝昼晩の3回に分けて1セットずつ行うと良いかと思います。
③冷えを抑える工夫をしてみる
このような暑い時期は、冷房や冷たいものが原因で寝違えを起こしやすくなります。
そこで、普段から薄手のカーディガンのような羽織ものを持ち歩いたり、常温の水や温かいものを積極的に摂るといったような対処を常日頃から行うことをおすすめします。
温めるという効果もありますが、常に行えれば寝違えのない体を作っていけるため、ぜひ一度意識していただければと思います。
【最後に】
最後までご覧いただきありがとうございました。
この度は、寝違えになってしまった場合の正しい対処法について書かせていただきました。
しかし、寝違えに一度なってしまうと、
「痛みは引いたが中々すっきりしない…」
というお声もよくお聞きします。
そのような場合は、ぜひ当院へご相談ください。
そのお悩みを解決するための、一人ひとりに合った治療計画をご提供させていただきます。
お一人で悩まずに、まずは一度ご連絡いただけますと幸いです。
【監修 鍼灸師 曹 将鎬】